2013年1月15日火曜日

四苦八苦




先日親戚の葬儀に参列した時、真言宗のお坊さんが話してくれた言葉「四苦八苦」。
言葉自体は知っていたけれど深い意味は知らなかった。
仏教の言葉。
「四苦」は生・老・病・死の四つの苦しみ。世の中で唯一この四つだけは平等にくる。
「八苦」は「四苦」に愛別離苦あいべつりく(親愛な者との別れの苦しみ)、怨憎会苦おんぞうえく(恨み憎む者に会う苦しみ)、求不得苦ぐふとくく(求めているものが得られない苦しみ)、五蘊盛苦ごうんじょうく(心身を形成する五つの要素から生じる苦しみ)を加えたもの。
人は生を受けた時がゼロとすれば生きていく中で出会いや別れなどを繰り返し最後にゼロに戻る。得てきたものを失うことはあるけれどマイナスになる人は誰もいない。何を得て何を失うか、どう死ぬかは自分が決めること。
死は決して悲しいものではない。愛別離苦。出会った人たちとの別れが悲しいだけ。四苦八苦とは人生そのものだ。
そんなお話をしていただき、少し楽になった。

死ぬために生きるということ。




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